千葉県と順天堂大学浦安病院で共同で進める卵子の凍結保存研究において、倫理委員会が4人の女性の卵子凍結を承認しました。

この卵子の凍結に関しては、日本産婦人科学会が、妊娠率が高くないとして推奨しない、との見解をまとめています。

日本生殖医学会の指針では容認されています。妊娠率や健康へのリスク、また出産の先送りを助長する、とする見解もあり議論されています。

そんな中、全国初の公費女性による卵子凍結が動き出しました。排卵誘発剤などで卵巣を刺激し、採取した卵子を液体窒素の中で凍結させ保存します。卵子の細胞膜は弱く、精子や受精卵に比べ凍結保存が難しいとされていました。

技術改良により、良好な状態での凍結保存が可能になりました。加齢により妊娠しにくくなることを避けるために、若い女性の間でも卵子の凍結保存の関心が高まっています。