医療事故件数について、日本医療安全調査機構の発表で、患者さんの予期せぬ死亡例として、この半年の間に１８８件の報告がありました。

この中で、産科に関わるものは４件でした。産科での予期せぬ死亡例としては、前置胎盤・妊娠高血圧症候群等の基礎的な疾患で起こる場合と、胎盤早期剥離・分娩時の出血等の病態進行の結果起こる場合、羊水塞栓等のように予期せぬ突発的な場合に分けられます。

これらの場合、その時点での状況改善の目的処置に対し、効果がなく死亡に至る事が多く、その対応は後手にならざるを得ません。一方、お産に伴う赤ちゃんの重度脳性麻痺に対しては、産科医療補償制度があります。

新生期間は満５歳のお誕生日までとなっています。産科医療訴訟において、その原因が明確にならない場合も多く、医師側の無罪、和解といった事が多く見受けられます。