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体験談

卵子ドナーの体験談

ドナー体験談 Mさん/ バンコク

バンコク行きの飛行機で見た映画に登場した夫婦がとても印象に残りました。なかなか子どもができず、苦悩しながらも毎日仕事に励む勤勉な夫婦。(ファンタジー映画だったので)

突如現れた魔女から、真っ白な牛や金路の靴などのアイテムを期日までに集めれば、子どもが授かれるという話を聞き、夫婦はそれらを集める旅に出ます。期日が迫った夜、奥さんが、森の中で金色の靴を履いて走る少女をおいかけ、足にしがみつき「その靴をちょうだい」と懇願するシーンで、涙が出ました。その少女は怯えて、金色の靴を奥さんに投げつけ、奥さんは歓喜してそれを受け取ります。最終的に全てのアイテムは集まり、元気な赤ちゃんが生まれます。その後、映画自体はまた展開してゆくのですが、この一連の流れをプログラムがバンコクで始まる前にみれてよかったと思いました。

命や人生に関わることなので、悩むことも多いですが、このプログラムに参加することで、少しでもご夫婦の間で交わされる微笑みが増えればと思います。

最近心配なのが、ドナーを受けてよいのか、ということです。わたしの卵子で本当に元気な赤ちゃんが生まれるのか、卵子が十分取れたからオールOK、という考え方でよいのか、ということを考えてしまいます。とはいえ、今後も機会があれば、選んでいただけたことを大切に、20代だからこそ提供できる卵子を必要な方へ出来る限り清潔な状態でお届けできればと考えています。

むしろ、ドナーに選ばれた瞬間から、わたしの卵子は、ご夫婦様からお借りしているもの、という想いが強くなります。雑多な所感で恐縮ですが、以上です。

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