卵子提供・卵子バンク・卵子ドナーから不妊治療を受けたいとお考えの方はJapan IVF Centerにご相談下さい。

体験談

卵子ドナーの体験談

卵子ドナーの体験談 Sさん (ハワイ)

今回私はJapan IVF Centerで二度目のプログラム参加でした。
一度プログラムを経験しているので、自己注射や手術に対する不安はあまりありませんでした。
しかし、今回は渡航までに仕事や家庭の事情でなかなか渡航日が決定できず、ご夫婦様を待たせてはいけないと思い、プログラムを断りました。
するとJapanIVFセンターの方から「ご夫婦様が、あなたでないとプログラムをすすめないとおっしゃっているのですが…」と連絡をいただき、仕事を辞めてでも行こうと決意しました。
当時私は毎日精神的にも肉体的にもつらすぎる仕事をしており、このまま自分はどうなるのだろう、と思っていました。

そのときにそのような連絡をいただいて、今の自分のこの生活、仕事と、ご夫婦さまへの卵子提供と、天秤にかけるようなことではないかもしれないが、どう考えても卵子提供をすることが、今の私にとっての未来への希望でした。
それからプログラムをすすめていきましたが、以前と違い検査がなかなかすんなりいかなかったりなど、何度もプログラムがキャンセルになるのではないか、という不安がありました。

何より私の不安以上に、レシピエントのご夫婦様の不安を思うと、申し訳ない気持ちでいっぱいになりました。
しかし、その後検査もクリアしてピルも正常に働き、渡航することができました。

ハワイに到着後、コーディネーターの方と会ったときに「あなたのレシピエントさんはね、どうしてもあなたが良いとおっしゃっているんですよ」と話してくださりました。
顔も名前も知らない方に卵子を提供することに、色んな考えを持つ方もいるかもしれませんが、私は顔も名前も知らない方だけれど、私を選んでくださったレシピエントさんの子どもになれる私の卵子は、本当に幸せだと思いました。

前回は自分のことで精一杯だったのですが、今回はそうしてレシピエントさんのことも考えるようになりプログラムの最中に自分で調べて初めて知ったことがたくさんありました。
受精卵ができたあともご夫婦は楽しい妊娠生活ばかりではなく、体調を崩される、出産まで不安もつきない、とても大変な妊娠生活を送るということ…

そしてその話をハワイの病院の看護師さんに伺ったところ「受精卵ができても、何も悪いところがなくても、それでも妊娠できない人もいる」という事実を知りました。
ドナーの役目は採卵までなので、うまく採卵ができ、受精卵ができれば、苦労しながらでも出産ができると思っていました。
ご夫婦様の大きな覚悟と希望の中で一緒に歩ませてもらっていると、そのとき気付きました。

一緒に歩ませてもらえるのはもちろん途中までですが、それでも人には説明できない様々な大きな思いで私を選んでくださったことがプログラム終了までの大きな励みと心の支えでした。
手術を終えて目が覚めから、看護師さんから「手術終わりました」と言われたとき「ちゃんと採卵できましたか?」と第一声で伺いました。「採卵も無事にできました」と教えていただいたあとは、あふれ出る涙をおさえることができませんでした。
手術が終わって、こんなにも自分が泣くとは、思っていませんでした。
すると看護師さんから「ドナーのみなさん、そうして手術のあとに泣かれる方、多いです」と優しく声をかけてくださりました。

ドナーになってみて、手術が終わって、初めて知ること、わかること、たくさんありました。
それは毎回違い、そして毎回命の大切さを感じます。
新しい命の誕生は、本当に奇跡なんだな、と深く深く感じました。
今回も本当に素敵な命のプログラムに参加させていただけて、幸せでした。

どうかご夫婦さまに元気なお子様が生まれ、健康で幸せなご家族になることを、心からお祈りしています。
本当にありがとうございました。

そして私の勝手な都合なども聞いて調整をしてくださったり、いつも体調を気にしてくださったJapan IVF Centerの皆様、ハワイで安心してプログラムを進行させていただいたJapan IVF Centerのコーディネータの方、病院のスタッフの皆様、本当にお世話になりました。
ありがとうございました。

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