卵子ドナーの体験談
卵子ドナーの体験談 Hさん (ハワイ)
2014/10/27
今回でJapan IVF Centerの卵子ドナーになるのは5回目ですが、
たくさんのドナーさんの中からご夫婦が私を選んでくださることは毎回とても嬉しいことです。
また、渡航前の感染症やホルモン検査、子宮頸がんや卵巣のチェックは
普段なかなか知れない自分の身体の状態を知ることができるいい機会だと思っています。
ハワイに着いてからは、空港からの移動含め病院に行くにもJapan IVF Centerのスタッフさんが付き添ってくださいますし、
病院は綺麗で日本人の看護師さんもとても優しく丁寧に対応してくださるので、英語に不安があっても大丈夫でした。
滞在中、診察はすぐに終わるので残りの時間や診察のない日はビーチに行ったり観光地を巡ったり、
パンケーキやロコモコなど現地のおいしい食事も楽しんだり、温暖な気候もあってゆったりした環境で過ごすことができました。
採卵当日は無事採卵できるか、痛くないかどうかどうしても不安になりますが、
看護師の方が常に側に居てくださるので安心することができました。
麻酔から目覚めた後は麻酔の影響でボーっとして、生理痛のような痛みがありましたが、
ホテルに戻りちゃんと安静にしていればだいぶ良くなりましたし、採卵後二週間は運動を控えること以外、帰国後も普通に日常生活を過ごせました。
エッグドナーになることは当然規約があり、思っていたより大変だと感じたこともありました。
サイクル中はお酒は飲めませんし、決まった時間に自己注射をしなければいけませんし、
採卵前後はお腹が張ったり、スタッフさんともこまめに連絡をとらなければいけません。
ですが終わってしまうと本当にあっという間ですし、常にスタッフの方がサポートしてくださいました。
なにより、卵子提供を依頼されるご夫婦はこれまでさまざまな不妊治療を経てたくさんの努力と金銭的負担を重ねており、
卵子提供を受けると決断するまでも、きっと大きな葛藤があったことと思います。
そんなご夫婦だからこそ、私は自分の卵子を提供しました。
卵子提供についてはさまざまな意見があり、実際私自身も後悔しないか悩んだこともありますが、
純粋な気持ちで子を望まれるご夫婦が居て、私がドナーになることによって幸せになる人が産まれてくる子を含めて三人もいるのだと思うと、
私は卵子提供は間違っているとは思っていません。
採卵自体、日本でも不妊治療の一環でご夫婦が体外受精を行う場合には奥さん自身の卵子を採卵しますし、頻繁に行われている医療行為なのできちんと注意事項を守っていればそれほど危険な手術ではないと思います。
ですが万が一のリスクもちゃんと確認したうえで、卵子提供は新しい命と幸せを生むことができる大きな貢献だと思える卵子ドナーの方がこれからも増えていってくれたらいいなと思います。