こんにちは。
受精卵のみならず、卵子の凍結技術もすすんでいます。
もちろん、精子の凍結は卵子凍結よりも多く、質的にもほとんど問題なく行われています。
凍結については何度かお話してきましたが、今日は問題となる場合についてのお話です。
癌治療に伴い不妊症になる可能性がある事はご存知だと思います。
治療前に将来を考え、精子の凍結保存に対応する医療機関はまだ少ないと言えます。
治療前の限られた期間に凍結保存をする患者さんはまだまだ少ないのです。
独協医科大越谷病院と横浜市立大市民総合センターの連携協力で精子の凍結保存が行われていますが、
このような病院がもっと増えれば、治療後、妊娠にむけての希望も、もっと出てきます。
ちなみに、凍結保存は初年度２万円、保管料１万円で、毎年約３０人が新たに申請しており、
現在までに約１００件の保管に達しています。
これとは反対に、治療後でも、精巣から受精可能な精子を見つけだせることもあります。
治療を前にどのような選択をするか、ご本人の意思によります。

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