生殖補助医療を利用するカップルの平均年齢は、年々上昇しています。
晩婚化、女性の社会進出など、その原因は様々です。
卵子の老化についての知識は、浸透しつつあります。
これが、未婚の女性や仕事をする女性の間に、若いうちに卵子を採取し、
凍結保存、将来の出産の為に備えようとする考えに繋がっています。
加齢によって卵子の染色体異常が起こる仕組みを理化学研究所と
カロリンスカ（スウェーデン）研究所の研究チームがマウスの実験により解明しました。
年齢が上がるにつれ、卵子の染色体が通常より早く分裂するようになっていました。
人でも、不妊治療中の患者さんでも同じ現象がおきていました。
もともと卵巣には染色体が卵子の4倍ある卵母細胞がありますが、
2回の減数分裂を経て卵子に育ちます。
年齢が上がると染色体の数が異常な卵子ができやすくなっています。
不妊やダウン症の原因となることが多く、その仕組みは不明でした。
今回の研究成果は不妊症の治療や予防法にもつながると期待されています。

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